フォールドエクイティ(Fold equity)
自分のbetがより強いハンドをfoldさせる可能性の価値。drawをsemi-bluffに変えるもの。
buttonで9h-8hを持っている。flopはKh-7h-2cで、pairも完成ハンドもないが、heartsが4枚見えており、デッキには9枚残っていてriverまでにflushになる。big blindがcheckする。potの半分をbetする。ここでこのハンドは2通りの勝ち方をする。big blindがQ-Jや弱いpairを持ち、そのbetを強すぎると読んでfoldすれば、potはあなたのものだ。turnのカードは必要ない。あなたのカードとは何の関係もないその追加の勝利が、fold equityだ。
そのfoldはどれくらいの頻度で来なければならないのか。裏付けが何もないpot半分のbluffは、3回に1回通る必要がある。potの半分をリスクにしてpot全体を取りにいくのだから、損益分岐の算数はそれくらい露骨だ。9枚のheartsがそれを和らげる。次のカードのおよそ18%が単独でflushを完成させるので、betがハンド全体を背負う必要はなくなる。foldが来なくてもdrawが十分な頻度で届いてくれるので、foldは3回に1回をかなり下回る頻度で現れれば足りる。drawがbluffを支え、bluffがdrawを収益化する。これがsemi-bluffというエンジンの全てであり、どちらの数字も単独ではそのチップを正当化できない。
素のdrawをそのまま条件でbetするなら、pot oddsをクリアしなければチップを燃やすことになる。foldはその算数を変える。betがpotを取るたびに、flushがどうなろうと関係なくpot全体を勝ち取れる。だからこそ、call-downの算数が薄く見える場面でもsemi-bluffは利益を生むことがある。スタックの深さとpositionもこれを左右する。大きなpotに対してショートスタックでshoveすると、相手に安いcallを与えてしまい、betがどれだけ怖く見えてもfoldは涸れてしまう。
そしてfoldはあなたのカードの中ではなく、相手のrangeの中に住んでいる。2回checkしたプレイヤーの手は、もう1発のbetに耐えられないハンドがほとんどだ。flopでcheck-raiseしてきたプレイヤーは、たった今その正反対を教えてくれた。scare cardはfoldを呼び込む。4枚目のheartやaceが落ちれば、一度callした中程度のpairは降参する。相手が1人増えるごとに税がかかる。heads-upなら1人のfoldでハンドが終わるが、3-wayなら2人に降りてもらう必要があり、全員が外している確率は急速に縮んでいく。fold equityが最も高くなるのは、あなたのストーリーが、それを信じる準備のできたrangeの上にちょうど着地する場所だ。
初心者のミスは、ハンドにoutsがあるというだけでfoldがそこにあると思い込んでしまうことだ。callするだけのstationに対して、あるいは1人ではなく3人がfoldしなければならないmultiwayのpotでは、プレッシャーは消えている。決して手放さない相手集団や、すでにpot-committedな相手に向かってdrawをbetすれば、まともなハンドを裏付けのない裸のbluffに変えてしまったことになる。チップが入る前に、2通りの勝ち方を数えること。自分より良いハンドが決してfoldせず、自分より悪いハンドが決してcallしないなら、そのbetに仕事はない。