ICM(独立チップモデル)は、トーナメントのチップを賞金額に換算する考え方です。スタックの価値はチップ数どおりではありません。チップリーダーの1枚は安く、ショートスタックの1枚は高くなります。スタックと賞金配分を入力すると、各席が実際に何を賭けているのかが分かります。
合計100%。数値は比率として扱うため、賞金は常に全額が分配されます。
| プレイヤー | チップ | チップ比 | ICM価値 | チップ比との差 |
|---|---|---|---|---|
| プレイヤー1 | 12,000 | 33.3% | 310.14 | −2.3% |
| プレイヤー2 | 12,000 | 33.3% | 310.14 | −2.3% |
| プレイヤー3 | 9,000 | 25% | 269.16 | +1.9% |
| プレイヤー4 | 3,000 | 8.3% | 110.56 | +2.7% |
最大スタックはチップの33.3%を持ちながら、賞金では31%にとどまります。最短スタックはチップの8.3%に対して賞金は11.1%。チップ1枚あたりの価値は1.33倍です。
ICMが答えるのは一つの問いです。いまトーナメントが止まったら、各スタックは金額でいくらか。前提は「1位になる確率=その人のチップ比率」。その確率で1位の賞金を配分し、その人を除いて2位、3位と同じ計算を繰り返します。
これがマルムース=ハーヴィル・モデルで、ほぼすべてのICM計算ツール、チョップ交渉、ファイナルテーブル用ソルバーがこの上に立っています。技量もポジションもブラインドレベルも一切見ません。入力はチップ数と賞金構造だけです。
出てくるのは、まだテーブルに残っている賞金の公平な分け方 — ファイナルテーブルがディールを決めるときに使う数字そのものです。ICM計算ツールとチョップ計算ツールが同じものである理由がここにあります。
残り4人、スタックは12,000/12,000/9,000/3,000、賞金は1,000。「勝者総取り」列は、1位が全額を取る場合の各スタックの価値、つまりチップ比率そのものです。「ICM」列は同じスタックを50/30/20の配分で評価した金額です。
| スタック | チップ比 | 勝者総取り | ICM(50/30/20) | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 12,000 | 33.3% | 333.33 | 310.14 | −23.19 |
| 12,000 | 33.3% | 333.33 | 310.14 | −23.19 |
| 9,000 | 25.0% | 250.00 | 269.16 | +19.16 |
| 3,000 | 8.3% | 83.33 | 110.56 | +27.22 |
大きい2つのスタックは1,000のうち23ずつを失い、3,000のスタックは27を得ます — チップ換算より3分の1ほど高い評価です。この差こそがICMのすべてであり、ショートスタックがチップリーダーよりずっと広いレンジでオールインできる理由です。
チップEVは「そのプレーでチップが増えるか」を問い、ICMは「賞金が増えるか」を問います。勝者総取りなら両者は同じ計算です。2位にも賞金が付いた瞬間に分かれ、賞金の段差が大きいほど大きく離れます。
上の表からそのまま実戦ルールが出ます。勝って得るチップは、失うチップより安い。だからトーナメント生命を賭けたコールはチップEVが示すより高くつき、賞金の段差の手前でコールレンジは一気に狭くなります。
一方でシャブ(オールイン)のレンジはあまり狭まりません。ショーダウンなしで勝てる部分があり、フォールドエクイティはICMの影響を受けないからです。だから圧力は一方通行 — カバーしている側から、バストできない側へかかります。
トレーナーのICMセクションはまさにこの数字で動いています。残り4人、実際の賞金配分、そしてチップEVでは間違える判断。答えはこの計算ツールと同じエンジンで検証済みです。
ICM(独立チップモデル)は、トーナメントのチップを賞金額に換算する考え方です。1位になる確率をその人のチップ比率とみなし、賞金配分を上から順に計算します。チョップの金額を決める根拠であり、大きいスタックのチップ1枚が小さいスタックより安くなる理由でもあります。
まず各自のチップを全チップで割ります。それが単独1位になる確率です。その確率で1位の賞金を配り、その人を除いて2位、3位と同じ計算を賞金枠がなくなるまで繰り返します。すべての分岐を足し合わせたものが、そのスタックの期待賞金です。
チップEVはチップを数え、ICMは金額を数えます。両者が一致するのは勝者総取りのときだけです。実際の賞金配分では、勝って得るチップは賭けるチップより安いため、ICMではコールがチップEVより狭くなります。バブルと賞金の段差で最も強く現れます。
使えます。ICMチョップはまさにこの計算です。スタックとこれから配分される賞金を入力すれば、各人のICM価値が公平なディールの取り分になります。実際のファイナルテーブルでは、その数字を基準に交渉するのが普通です。
無料です。登録もインストールも不要で、すべてブラウザ内で動きます。最大9スタック、賞金配分は自由に入力できます。